「読みなさい」「おかけなさい」「早くしなさい」は正しいですか?
まちがいではありませんが、今の日本の学校では先生は生徒に
「読んでください」「すわってください」「早くしてください」
のように「動詞+てください」の形で指示することが多いです。
「動詞+なさい」の形には命令の意味がありますから、日本人がこの言葉を聞くと指示されているのではなく、命令されているような気持ちになります。
「おかけになる」は「すわる」の尊敬表現ですが、「〜なさい」を使うとやはり命令されていると感じますし、もともと先生は生徒に尊敬表現を使う必要はありません。ですから,「すわってください」のほうがいいです。
もちろん、クラスがとてもうるさい時は「静かにしてください」より「静かにしなさい」と言ったほうが先生の怒っている気持ちがよくわかります。
教科書の文は「翻訳する」とは言わず「訳す」といいます。「朝鮮語で」とはいわず「朝鮮語に」と言います。
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