間違えやすい教室用語

 

元は,中国人の先生向けに書かれたものです.同僚の先生の教室用語checkに,どうぞ.

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1 号


  ある日の日本語の授業で…

先生:

今日は第5課の課文についてみなさんに解釈してあげます.95ページをあけてください.

 Q:上の授業場面を見てください.先生の言葉でおかしいところはありませんか?

 解 説

(1) 課文
 中国語の「課本」は日本語では「本文(ほんぶん)」といいます.
(2) 解釈する
 教室では「説明する」といいます.では,解釈と説明はどう違うでしょうか.

<解釈>自分の論理で理解すること.主観的.
 (例)王さんの詩をんで「△△」と解釈した人もいれば「○○」と解釈した人もいた.(×説明)
<説明>内容がよく分かるように言ったり書いたりすること.
 (例)「〜てある」ののについて説明をします.(×解釈)
 (例)テレビの(×解釈書)

(3)〜てあげます
 「〜てあげます」は相手のために親切な行為をすることを表しますね.仕事上の当然行為には使ません.では,みなさんのお仕事は何ですか.教師ですね.みなさんにとって生徒のために本文の内容を説明することは仕事ですから,「てあげます」は使わず「〜します」といいます.

 正しい言い方 

先生: 今日は第5課の本文について説明します.95ページをあけてください.

   

2 号
今月は、右下のような場面です。自分の授業を振り返ってみてください.

先生 :
生徒A:
先生 :
生徒B:
先生 :
生徒C:
先生 :

では、練習問題をしましょう。1番はどうですか。Aさん。
はい。1番は〜です。
いいですね。はい、また。
2番は〜です。
はい、正しいです。(答えが一つではない)では、また?Cさん。
〜だと思います。
はい、よく答えました。

 解 説

(1) (×)はい、また。
→(○)せんせい先生はつぎ次のもんだい問題をこた答えてもらおうとおも思っています。そのとき時「はい、つぎ次?」「はい、次の問題」「次の問題はどうですか」とき聞きます。

(2) (×)では、また。
→(○)問題の答えがひと一つではないばあい場合、先生は「では、ほかにはどんな答えがありますか」といういみ意味で「では、ほかには?」と聞いたり、「では、ほかのひと人はどうですか?」という意味で「では、ほかの人は?」と聞いたりします。

(3) (×)よく答えました。  
→(○)「ただ正しいです」「いいですね」「そうです」

同じように会話の発表をした後などの評価の言い方で以下のような間違いもよくみられます。
(×)よくはな話しました。/よくしました。
→(○)よくできました。/じょうず上手にできました。/上手に話せました。/とても上手です。」

 

  

 3 号


  ある日の日本語の授業で…

先生:
李 :
先生:

張 :
先生:
張 :
先生:

李さん、一段目を読みなさい。
はい。 〜〜〜。
上手によめましたね。
では、張さん、一段目を朝鮮語で翻訳してください。
・・・。
張さん、早くしなさい。
〜〜〜。
よくできました。おかけなさい。

 解 説

「読みなさい」「おかけなさい」「早くしなさい」は正しいですか?

 まちがいではありませんが、今の日本の学校では先生は生徒に
「読んでください」「すわってください」「早くしてください」
のように「動詞+てください」の形で指示することが多いです。
 「動詞+なさい」の形には命令の意味がありますから、日本人がこの言葉を聞くと指示されているのではなく、命令されているような気持ちになります。

 「おかけになる」は「すわる」の尊敬表現ですが、「〜なさい」を使うとやはり命令されていると感じますし、もともと先生は生徒に尊敬表現を使う必要はありません。ですから,「すわってください」のほうがいいです。

 もちろん、クラスがとてもうるさい時は「静かにしてください」より「静かにしなさい」と言ったほうが先生の怒っている気持ちがよくわかります。

 教科書の文は「翻訳する」とは言わず「訳す」といいます。「朝鮮語で」とはいわず「朝鮮語に」と言います。

 正しい言い方 

先生:
李 :
先生:

張 :
先生:
張 :
先生:

李さん、一段目を読んでください。
はい。 〜〜〜。
上手によめましたね。
では、張さん、一段目を朝鮮語に訳してください。
・・・。
張さん、早くしてください。
〜〜〜。
よくできました。すわってください。

  

4 号

  下の先生と生徒達の会話を見てください.

場面(1)

先生  :
生徒たち:

みなさん、黒板を消してもいいですか。
はい、消してもいいです。

場面(2)

先生  :
生徒たち:

みなさん、先生のあとについて読んでください。いいですか。
いいです。

 

 解 説

場面(1)

 先生が「消してもいいですか」と生徒に許可を求めています。生徒たちが「消してもいいです」と許可を与えるのはなぜ駄目なのでしょうか。
 日本語では、先生や医者のように許可を与える権限や権力をもっている人がよく「〜てもいいです」を使って許可を与えます。でも、下の人は上の人に「〜てもいいです」は使いません。
 生徒は先生に対して「消してもいいです」とは言いません。「だいじょうぶです」「はい」と言います。断る時は「先生、ちょっと待ってください」「まだです」などと言います。


場面(2)

 先生が「読んでください」と依頼しています。生徒たちが「いいです」とはいいません。下の人は上の人に「いいです」と言いません。生徒は「わかりました」と言ったほうがいいです。

友達同士で「〜てもいいです」「いいです」を使うのは大丈夫です。

「〜てもいいです」「いいです」は使い方によって相手に失礼な印象を与えます。授業でもこの点に注意して教えましょう。

 

 正しい言い方 

場面(1)

先生:
生徒たち:

みなさん,黒板を消してもいいですか.
はい/先生,もうちょっと待ってください.
場面(2)

先生:
生徒たち:

みなさん,先生のあとについて読んでください.いいですか.
わかりました.

  

 6 号


  ある日の日本語の授業で…

先生:
生徒A:
生徒B:

生徒C:
先生:
生徒C:

みなさん、日曜日に何をしましたか。
妹といっしょにテレビを見ました。
宿題を書きました。(1)

先生、問題があります。(2)
Cさん、どんなことですか。言ってください。
本文の「××」という単語はどんな意味ですか。

 解 説

(1)中国語の「写作業」「zuo作業」は、日本語では「宿題をする」と言います。「作文を書く」「作文を作る」とは言いません。

(2)「質問する」は分からないことを問うことです。
  「問題」は(a)練習問題のような練習他のための問い、(b)何かをするのに支障となり、解決しなければならないこと、という意味で使います。

 (a)の意味で、生徒が先生に練習問題をだすことは、普通は考えれれません。ですから、「先生問題があります」というと、(b)の意味で、授業の支障となることがある、例えば、先生の教え方がよくない、黒板が良く見えないなどという意味になってしまいます。

 正しい言い方 

先生:
生徒A:
生徒B:

生徒C:
先生:
生徒C:

 

みなさん、日曜日に何をしましたか。
妹といっしょにテレビを見ました。
宿題をしました。

先生、質問があります。
Cさん、どんなことですか。言ってください。
本文の「××」という単語はどんな意味ですか。

  

 7 号


   授業中

先生:

生徒:
みなさん、(1)この文章を読んでから、どう思いましたか.

私はこの文章にとても(2)感動されました.

 

解説

(1)

「Aてから、B」という文型は、[B→A」ではなく「A→B]という順番を強調する言い方です.ですから、A→Bの順序が当然である場合、この文型を使うことができません.そのときは「Aて、B」の文型を使います.
 例えば、「私は起きてから顔を洗いました」という文はどうでしょうか.人間は、寝ながら顔を洗うことはできません.「A(起きる)→B(顔を洗う)」という順序は当然です.ですから、「起きてから顔を洗います」とは言わず、「私は起きて、顔を洗いました」と言います.
 上の場面も、「A(文章を読む)→B(文章について何か思う)」という順序は当然のことですから、「この文章を読んで、どう思いましたか」という言い方が適切です.
 同じように、「私は家を出てから駅へ行きました」「昨日デパートへ行ってから、買い物をしました」という表現もおかしいですね.

(2)

「私はこの文章に感動しました」または「私はこの文章に感動させられました」という言い方が正しいです.


 正しい言い方

先生: みなさん、この文章を読んで、どう思いましたか.
生徒: 私はこの文章に感動させられました(感動しました).

 


 

 

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