開発教育から学ぶ日本語教育


 .授業でどう生かすか.

 (1)他己紹介

 今度は,今行った“他己紹介”という活動を,日本語教育にどう生かしたらよいのかを考えることになった.いつ,どのレベルで応用させるか,どんな応用の仕方があるのかを,グループ別に話し合われた.

 参加者から出された声には次のようなものがあった.

 ・学習者のレベルに関して―
 “連体修飾”を導入後でないといけないので,入門や初級レベルでは無理.
 イ形容詞やナ形容詞の導入として使えるのではないか.

 ・活動を行うタイミングとして―
 転校生や日本からの家族友人等が来たとき
 マンネリ化したクラスで
 語彙増加後
 学期の初めとラストで,印象の違いを楽しむ

など.参加者は,所属機関も学習者もレベルも異なる.それぞれが,自分のクラスだったら〜〜だなと,具体的にイメージを湧かせていたようだった.

 

 (2)ラインを作る

 次に,ラインを作るを教室で生かすにはどうしればいいのかが話し合われた.参加者から出されたアイディアには次のようなものがあった.

 ・数字導入後,カードで番号を与え,人に尋ねて並ぶ(アイウエオ順でもOK).
 ・自分の名前を,アイウエオ順に並ばせる
 ・身長,体重,誕生日をお互いに聞いて,ラインを作る.
 ・スケジュールに関するもの(例えば,起床時間などを聞き合って,早いもの順に並ぶ).
 ・学校から自宅の所要時間順
 ・家族の年齢を足したもの順
 ・歌のフレーズを一行ずつ配って,テープ再生.順に並ぶと歌詞通りになるようにする.
 ・所有金(「私より少ないです」など)(※本当の所持金ではなく,カードで示して.)

 出された問題点・解決策としては以下のとおり.

・問題 ←解決策 (?は意見ナシ)
・教室にスペースが無い ←外に出る,他の場所へ.
・できる子が全部してしまう ←先生役に,その生徒を指名する
・人数が多すぎる ←50人以上のクラスは,グループに分かれてする,競争にする.
・参加したがらない生徒は? ←??
・遅刻した生徒は?  ←予告してきちんと越させる,授業のラストにゲームをする.
・ズルをする生徒が多すぎる. ←罰金(!)させる,楽しくりラックスするための活動だから目くじら立てない.
クラスの半分を監視役にして,ルールを守らせる.
・人数が少なすぎる ←?

 (3)教室の四隅 

 最初にしたアクティビティ“教室の四隅”は,講師が参加者を知るためにしたそうだ.どんな人が来て,セミナーの内容をどのくらい知っているかを把握するために.

 これに関しても,日本語教育で,どんな応用ができるかが話し合われた.

 ・選択肢が四つある質問を考えさせる…紙に書いて提出,くじ形式で読み上げさせる.
 ・学習歴をきく
 ・好きな味覚でグループに分かれる→お薦めのレストランをグループ別に売り込む
  →参加者は,行きたいところに移動しても良い
 ・四隅に分かれた後,討論させる.
  →例えば,“旅行先”で分かれた場合,どこが良いのか,どうしてかを他と討論させる.
 ・分かれた後で,教師が確認の質問とチェックをする
 ・ヒアリングの授業で,日本の常識○×クイズ勝ち抜き戦として応用する
など.

 ポイントは,「その他」というカテゴリを設けておくこと.どのグループにも入れない,決められたくない,動きたくない…という人々を受容する場所,彼らにとっての逃げ場を作っておくことが大切だということだった.

 *ここで休憩に入り,開発教育でのアクティビティから日本語教育への応用を考えるという流れは,ここで終わりとなりました.次は,具体的な日本語教育の教室活動に移っていきました.

 


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