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1.中等教育での外国語教育の本来の目的は、「多文化主義的視野をもった人材の育成ではないか」。ならば、開発教育の観点、方法は外国語教育にこそ、まずとりれられるべきでは。

 中等教育においては、外国語の授業は必須だ。学生たちは、「外国語を履修しないこと」も「学習する言語を選択する」ことも普通は許されていない。学生たちが、「その外国語は自分の生活には、将来、何ら役に立たない」と感じていても、「学ばない」という選択肢は与えられていない。それはなぜだろう。

 それは、中等教育においては、「外国語教育は、学習者に自分が属している文化的世界以外にも別の文化があるということを外国語の学習をとおして触れさせ、多文化主義的な視野をもった人材に育成することに有用」と考えられているからではないだろうか。だとしたら開発教育の観点は外国語教育にこそ、まず取り入られるべきではないだろうか。

2.「なぜ、外国語を勉強してもしゃべれないのか」という問題が近年の最重要課題の一つだった。

 我々、外国語教師は、「なぜ、学生の多くは、数年間も外国語を勉強したにも関わらず、しゃべれないのか」という問題に取り組んできた。言語を「コミュニケーションの道具としていかに、「効率よく」学生にインストールするかという問題は、近年、外国語教育における最重要課題の一つだったといえる。

3.開発教育としての日本語教育を模索したい。

 しかし、特に中等教育における日本語教育においては、「言語をコミュニケーションの道具として学生にインストールするという課題以上に、重要で基本的課題とは、「外国語教育を通じて、いかに学生を多文化主義的視野をもった人材に育成するか」ということではないだろうか。そして、それは「開発教育としての日本語教育を模索する」ことにその答えがあるきがする。

また、中等教育以外の日本語教育においても開発教育を生部事は、「外国語を学ぶということ」「外国語を教える」ということを根本から見直すヒントを与えてくれると思う。


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